EURO SELLERの悠遊通信

悠遊通信の意味は,ネットの力を最大限に活用して快適に過ごそうという意味です。本家とは別のEURO SELLERの総合ブログです。

【書評】エスプレッソ好きの方に

☆これは投資関連の本ではありません。
門脇 洋之(著)「エスプレッソブック―基本技術とアレンジドリンク」は,エスプレッソ好きがどうやったらエスプレッソおよびそのアレンジコーヒーをおいしく入れられるかがとても丁寧に説明してあります。ちなみに著者は日本バリスタ・チャンピオンの経歴をお持ちの方です。エスプレッソ・マシンをお持ちの方でも,本だけ読んでいる方でも豊富な写真と共にエスプレッソ・コーヒーの魅力を十二分に楽しめます。ただし,よく勉強したからといってスタバに行って店のバリスタに説教をしないようにしてください。多くの現役バリスタもこの本を読んでいると思いますよ。

【DVD評】相棒 season 5 part I/II

延々と続く北京五輪の開会式の長さに閉口してしまった我が家は,劇場版も公開になった「相棒」のseason 5 DVD版 I/IIを昨晩から一挙再生中…

相棒 season 5 DVD-BOX I(5枚組)」は,season 5の第1話から第10話が収録されており,
相棒 season 5 DVD-BOX II(6枚組)」は,season 5の第11話から第20話が収録されています。
リアルタイムに見た人も,劇場版を見てから見る気になった人も(ちなみに私は,season 6 TV→劇場版→season 5 DVDの順に見ました)必ず満足できる作品群ですが,個人的には特にパート2の第11話や第20話は傑作だと思いますね。
杉下刑事と亀山刑事の活躍だけでなく小野田官房長がとてもとても渋いです。
そういうわけでパート1とパート2のどちらかを買うのでしたら,パート2をお勧めします。season 6のDVDはまだ出ていませんが,記憶の許す限りでは,season 6よりseason 5のほうが傑作の印象が強いですよ。

追記:ちなみに脚本ごとに違う作風は以下のとおり。
【櫻井武晴】傑作と言われる作品は彼の手がけたものが多い。冤罪や裁判員制度などの重い話題を扱うのも得意である。
【戸田山雅司】トリックや伏線などを駆使して謎解きを楽しませる相棒の代表的展開を得意とする。反面,杉下刑事の独壇場となる傾向があり,亀山刑事の影が薄くなる。
【古沢良太】謎解きより展開の大きさや速さを特徴とする作風である。2時間物に向いていると思う。犯人を絞らせない手法も得意である。
【岩下悠子】量産系の作家で,個人的評価はあまり高くない。ただし,亀山刑事を活躍させたいというキャラ設定には好感が持てる。
【その他】あまり作品を見ていないのでまだ特徴をつかめず

【書評】真のヘッジファンドを理解するための本

若林 秀樹(著)「ヘッジファンドの真実 (新書y 185)」は,トップアナリストから自分のヘッジファンドを立ち上げた著者のオリジナル調査をベースにした大変興味深い本です。工学部出身だけあってデータには細心の注意を払っているのはもちろんのこと,「ヘッジファンドは悪」という世間一般のイメージを見事に払拭してくれるでしょう。統計的・科学的手法を駆使して絶対リターンを目指すヘッジファンドは実はとても堅実な仕事であり,市場のゆがみを裁定取引によって調整し,効率的市場にしてくれる存在なのです。システムトレードを行っているEURO SELLERも,実はこの著者のようなキャリアに憧れがありますので,「これからもいろいろ勉強しなくては」と思っています。

【書評】為替ヘッジに関する専門書

CFA Institute編「為替オーバーレイ―CFA Institute(CFA協会)コンフェレンス議事録」は,外貨建て資産の運用をする場合に,為替部分だけをまとめて一元的に運用する為替オーバーレイの手法について解説するコンフェレンスの論文集です。そういう意味ではややアカデミックな部類の本です。この本では,為替トレーディングではなく主に為替ヘッジのための考え方を扱っています。当然ながら短期売買を目的としたノウハウ本ではなく,いかに為替変動に対処するかという観点から書いてありますので,FX取引においては主に長期運用を目指す人に役立つでしょう。また,為替取引が外貨運用の一部でしかない場合にも,どのように運用ポートフォリオを考えたらよいかの参考になります。

【書評】マニアックなクレデリの本

河合 祐子(著)「クレジット・デリバティブのすべて 第2版」は,複雑化しているCDSを中心とするクレジットデリバティブ商品の解説書の決定版の第2版です。これまたマニアックな本ではありますが,数式は多くはなく実務者向けに書かれているので,専門が文系か理系かにかかわらず読み進むことができます。商品背景,誕生までの歴史,カテゴリ分け,実際の契約書の例にいたるまで幅広く扱われています。昨今,悪者にされているクレジット・デリバティブですが「敵を知らずして市場を語るなかれ」とも言うべき必読の書です。

【書評】日本的組織が弱点となる時

戸部 良一(著)「失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)」は,旧日本軍にあらわされる日本的集団組織の弱点を鋭く分析しています。精神論で物事を成し遂げようとする。組織の上下関係などで遠慮がありすぎて正論を言う勇気がなくなってしまう。情緒に流れて意志決定がなされる。こうしたことが頻繁に起こると事業や仕事は立ち行かなくなってしまいます。
日本的組織の良いところも認めつつ,こういう失敗には陥らないようにしたいものです。自分の組織(たとえ外資系であっても日本人が働いているなら該当します!)が,この本に書かれているような兆候を示したらご用心。事前に一読をお勧めします。北京五輪を前に,あえてサッカーだけと言うつもりは毛頭なく,全ての日本人団体競技のチームに捧げます。

【書評】科学的マーケティング手法とは

イアン・エアーズ(著)「その数学が戦略を決める」は,今年上半期で一番印象に残った本の一つで,専門家の感性だけでマーケティング戦略を決めるのは時代遅れだと感じさせてくれた本です。では,どうすれば顧客の情報を集めて科学的に分析できるのかというとネットの力+統計分析の手法です。
そしてインフラや手法が発達した現在であっても,情報分析に人間の介在する余地は全くなくなったと感じるべきではなく,どういう情報を集めるかを決めるのが一番の問題で,情報分析の価値と正しい戦略は結局はそこで決まると結論づけています。ディジタル化がますます進む時代の統計分析の意義と効果を,豊富な事例と共に生き生きと描く良書です。

【書評】優れた金融政策の教科書

白川方明(まさあきと読む)現日銀総裁(著) 「現代の金融政策―理論と実際」は,445ページもある分厚い読み応えのある本です。日銀や他の中央銀行の金融政策を基礎から理解するのには最適の本でしょう。価格は高めですが倍の価格であっても買う価値があり費用対効果はきわめて高いです。(ただし,マクロ経済学を一通り復習してからのほうがとっつきやすいでしょう。)
マーケットプレイスの中古でも構いませんので,ぜひ一読をお勧めします。難しすぎるのではと不安な場合は,どこぞの国会議員のように最初は図書館で借りてくるのも悪くはないですが,圧倒的な情報量を何度も見返すためには常時手元に必要です!

【書評】中銀オタクに捧ぐ

植月 貢(著)「短期金融市場入門」は,日銀の金融政策から,当座預金決済の即時決済への一本化(いわゆる「RTGS化」),ペイオフ解禁,リスクコントロール条項やオプション条項等が整備・拡充された「新現先」の導入などを解説しています。著者はセン短の債券レポ営業部長だった人ですからこの分野のプロ中のプロでしょう。
もちろん,こんなことを知らなくてもFX取引や他の投資はできるのですが,私のような門外漢が中銀オタクになる(日銀の金融政策自体に興味を持つ)ためには必読だと思われる本です。

ちなみに昔古本屋で見つけた「短期金融市場―日米欧の比較とわが国の課題」は,今は中古で300円ぐらいですが,ちょっと古過ぎるので昔のことを勉強する以外には使えないでしょう。でも記念にはとってあります…

【書評】ネットでフラット化する世界

いくらネットが発達しても情報は整理されないと意味がありません。しかし,そのネットから得られる情報をうまく整理すれば,少人数でも大企業に立ち向かえる力を発揮することができる場合があります。
これがネットの力であり,フラット化する世界 [増補改訂版] (上)およびフラット化する世界 [増補改訂版] (下)が描く「卸売改革」が進んだ国で起こるフラット化した世界の進む最適化の道と言えるでしょう。



大企業を動かすNGO
アラブ世界の物流革命を起こした地元企業
カンボジアの人々を救ったデータ入力会社
…等々

この悠遊通信の原点もここにあります。これからも必要な情報を整理し,かつ有効に後から活用できるようにしていけたらと思います。ただし,筆者の趣味が偏っているので直ちにビジネスにつながるようなインパクトはないでしょう。(笑)

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つの為替・投資戦略を中心にしたブログはこちらです。


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